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間食しても太らない人が、おやつを買ったらすぐしていること

「まとめ買い」から「小分けへ」が基本!

■夜中の間食だってルールを守れば大丈夫!

「寝る前に食べると太りやすくなる」というのは、誰でも一度は耳にしたことがある話だと思いますが、これは科学的に証明されつつあります。

 近年、体内時計を保つ「時計遺伝子」の存在が発見されたことで、ようやくその解明が進んできました。

 時計遺伝子のなかで肥満に関わっているといわれるのが「ビーマルワン」です。これには、脂肪細胞を溜め込む働きがあり、その活動は午後10時から深夜にかけて高まっていきます。このビーマルワンが増加している時間帯に、食事をとると脂肪が増えやすいといわれています。

 もちろん、なんでも食べ過ぎてしまえば太ります。3食しっかり食べたあとに夜食までとるなら太るのが当然です。また、寝る前の食事は胃腸に負担をかけますから、おすすめできません。1日の活動が終了して、あとは寝るだけの時間帯には、内臓も休む準備をしています。就寝前に消化が必要なものを口にすると、血液が消化器官に集中し、交感神経も働いて興奮してしまいます。寝付きが悪くなったり、翌日に疲れが残ってしまう結果になるので、可能な限り夜遅くの食事は避けたいものです。

 ただし、お腹が空いて眠れない、イライラしてしまうというようなときは、軽い食事をして身体と心を落ちつかせた方がストレスを溜めずに済みます。「絶対ダメ!」とこだわる必要はありません。イメージのよくない夜食も、ほんの少しの心がけで解決です。

 大切なのは、「消化に負担のないものを少しお腹に入れる」こと。

 たとえば、寝る前はなにかを食べるというよりも、飲み物で落ちつかせるというのもひとつの手です。消化の負担が軽い液体のものを選ぶようにしましょう。ホットミルクやハーブティーなら身体を温めてくれますし、どうしてもなにかを食べたい場合はヨーグルトがおすすめです。

 夜食の場合は「1日200キロカロリー以内なら大丈夫」というルールより少なめに、ひと口かふた口で止めるようにしてください。たとえばイチゴなら二粒程度はOKです。

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菊田 恵梨

健康食品メーカーに10年間勤めた後独立し、2015年に株式会社ボディトーンを設立。スポーツ栄養のプロ・アスリートフードマイスターとしての知識と経験を活かし、栄養指導、セミナー指導、コラム執筆など、多方面で活躍している。


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